久々にマジックについての考察を書いていきます。
最近、自粛続きでマジックを演じる機会も少なくなり
練習することもめっきり減ってきたんですよね。
なので、あまりマジックについての考察する時間も話す時間もなく・・・
となっていたのですが、ちょっとhimalayaなるものを知りまして
まずはと思い、「オーディエンスマネジメント」の要約を話してみたところ
凄い勉強になる事かかれてるやん!一回見たけどそれじゃ全然足りん!
これは広めていかな!と思ったわけですね。
例えば、
- 観客に焦点を当てて考えろ
- 会場にいるすべての人間を観客だと思い最大限のコミュニケーションを図れ
- ショーはステージや演者の手元で起こるのではなく観客の心の中で繰り広げられる
等々ですね。まだ一章なので序の口ですけど、タネやテクニックなんかより
何百倍、何千倍重要な事が書かれているわけですよ!
やっぱり、プロは違いますね。
その中で、特に衝撃を受けたのがタイトルに繋がるのですが
なぜ、その演目や手順にしたのか、明確な意図がないやつはパフォーマーとして失格だ!
、、と。これは凄いですわ。ビジネス書でもWhyを大事にしろ的なことが
良く書かれているのですが、まさかマジックでもこれが出てくるとは、、ですね。
確かに、なんとなくで組んだ手順と、一つ一つの動きや目配せにまで
明確な意図が組み込まれている手順とは月とスッポンですよ。本当に。
なぜ、この次にこれをするのか?これではだめなのか?という問いに
明確に答えられるようでないと失格という事ですね。そこまで考え抜けと。
ミリオンカードの演技で、一枚出しから両手出しに変わって、テンポも速くして最後は噴水カード
という流れはよく見ますが、これを何故やるのか?と聞かれて、
先輩がやってたからとか、プロがやってたからとか、楽だからとか
そんな理由じゃいけないんですよね!
明確に、見ている人に1枚→2枚→両手→高速→噴水とすることによってカードがたくさん出てきて
かつ、目に負えないスピード、量が出てきてもうこれ以上はないだろうと思わせた後に
帽子の中から大量にカードを出すことで予想の斜め上を行きカード(トランプ)だけでこんなに感動できるんだ!!という気持ちを感じて欲しいので、この手順にしています。
くらいまで言えないとまだまだという事ですよ。
別にステージだけじゃなくて、クロースアップにも言えて
なんで、最後にアンビシャスやるの?とか、最初のオープナーでそれをやるのはなんで?
どうして、初回からお客さんを巻き込まないの?もしくは巻き込むの?
等の問いにしっかりこたえられるくらい考えて、色々組まなければいけないなと感じましたよ。
僕も、浅い考えで手順を作ってしまうのでまだまだ勉強ですね。
という事で、皆さんも自分の手順を見直しつつ、それを見た人にどう感じて欲しいのか?
そう思ってもらうには、その手順のままでいいのか?を考えてもらえればと思います。
それでは、また!
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